【イベントレポ】2年に一度 飯地町地歌舞伎開催されました!

   

4月12日 土曜日に飯地町の五毛座(ごもうざ)という芝居小屋で春の地歌舞伎公演が行われました。

飯地町は地歌舞伎がとても盛んな地域です。
子供歌舞伎や、歌舞伎保存会など大人から子供まで歌舞伎に親しんでいます。
今回の歌舞伎は、翌日4月13日に開催される、太田神社の例大祭の奉納歌舞伎という位置づけ。
小学生、中学生の子供歌舞伎から、歌舞伎保存会まで、町の皆さんによって、4つの演目が上演されました。
観客の皆さんは、家族や知り合い演ずるお芝居を見るため、ご祝儀をおひねりにしたり、大入袋に入れて用意しています。
お芝居の見所で雨あられのごとくお祝儀が客席から投げられます。(役者さんは痛くないのか心配になります)

五毛座の床は板敷きのため、最初から最後まで(約4時間)座って見ているとおしりが冷えてきます。これも常連さんはマイブランケットや、座布団持参!さすが歌舞伎鑑賞歴が違います。

開演が近づくと客席はどんどん埋まっていきます。

プロの歌舞伎上演と違って、食べ物、飲み物(もちろんお酒も!)持ち込み可。みんな屋台で買ったものや、手作りのお漬け物などもちよって、「これ食べない?』なんて近くの人と交換しあって、和気あいあいです。
さて、トップバッターは小学生による三番叟です。低学年の子もいるようですが、台詞も踊りもばっちり!地歌舞伎だからって甘く見てはいけません。みんな立派な役者さんです。
二番手は中学生による「おかる勘平道行き」。実は右の男の子役の子も女の子なんですけど、声もどっしりしてて、立ち居振る舞いがどこから見ても「二枚目役者」でした。
そして、最後に小学生の男の子が出て来てコミカルな演技と踊りで場内の笑いを誘っていました。
3番目は、町の名士10人による「白浪五人男」
市会議員さんも初出演。皆さん忙しいお仕事の合間を縫ってお稽古されたそうです。
時折見栄や、立ち回りの呼吸が上手くあわず、ぺろっと舌を出されたり、苦笑いされたり。普段は見られない姿に会場は笑いの渦でした。
一人ずつがかなり長ゼリフの上に、全員のスケジュールをあわせるのも大変な事。本番直前まで苦戦されていたとそうです。ところがさすが大物のみなさんだけあって、最後の見せ場は皆さんきっちり合わせて拍手喝采でした。(最高のできだったそう。さすがです)
そして、トリを飾るのが歌舞伎保存会の皆さんによる「箱根霊験慰仇討(はこねれいげんいざりのあだうち)」。
お世辞じゃなくって、プロ級です。
主役の男性もかっこいいし、妻役の女形をされた方が本当に美しい。昨日消防団の制服着ていた男性と同一人物とは信じられませんでした。福助さんか玉三郎さんかと思えるような色気。。
こんなに見所満載の地歌舞伎公演。是非多くの皆さんに知っていただきたいと思いました。わざわざ飯地まで来ても損はしないと思います。4月の講演は町の皆さんからのご祝儀で運営されている為、2年に一度の講演になります。
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