【まちかど話題】飯地子供歌舞伎レポ~「寿曽我対面」

\飯地子供歌舞伎レポ~「寿曽我対面」/

 

9月16日(祝)「飯地町敬老会」にて、小学3年生から中学生の13人の飯地の子どもたちが歌舞伎を披露してくれました。

飯地町では、なんと平成9年からずっと「敬老会」で子どもたちが歌舞伎を披露してくれています。

 

今回の題目は「寿曽我対面」。曽我兄弟が、仇の大名の工藤祐経の盃(さかずき)を受けるお話。気性の粗い弟の五郎は、堪えきれず盃を投げ三宝を壊してしまいます。

その気迫溢れる演技を、中学生の女の子が見事に演じきってくれました。

 

下の写真は、舞台裏風景。顔を塗ってもらって、その後に衣装をきて、最後に順番にかつらをつけます。

暑い~と、お母さんにうちわで風をもらって。

お母さんたちのサポートも必須です。

 

 

 

 

 

子どもたちの練習期間は、約2か月くらいでした。

お師匠さんから直接ご指導いただいたのは9回あまり。(すごく少ない回数で仕上がっていると、お師匠さん。)

子どもたちは、親御さんに撮ってもらったビデオなどをみて自主練習をしたり、早めの段階からセリフをほとんど子どもたちは覚えていて本当にびっくりしました!

 

今回、歌舞伎に初めて参加した子は3人でしたが、練習のときから上の子たちの様子をみて、自然とその空気に馴染んでいました。

 

 

 

 

そして、大きい子たちは、小さい子たちや初めての子たちの面倒をみてくれたり、飯地町は子どもの人数は少ないですが、異年齢の子たちが仲良く遊んでいる様子がみられます。

子どもたちも、練習に付き添っている親御さんたちもとても和気あいあいとした雰囲気でした。

初めて参加した小学3年生の子たちも、主役を演じる中学生のお兄ちゃんやお姉ちゃんたちを憧れの眼差しでみていました。

 

飯地の子どもたちが、少ない練習回数で仕上がっているのは、上の子たちの動きやセリフを自然に目でみたり、耳できいたり、体感しているからだなと思いました。

「敬老会」では、お孫さんが出演している祖父母のかたもいて、小さい町ですが、その中で身近の人たちと繋がっていけるのはすごく温かいなとおもいました。

おじいさんやおばあさん、そして、観客の方から、温かい拍手や歓声が上がっていました。

 

子どもたちは、同じ演目を来年春の「五毛座歌舞伎」で演じてくれますよ。

ぜひ観覧にいらしてください。

 

 

 

この投稿へのトラックバック

トラックバックはありません。

トラックバック URL
< カテゴリーの一覧へ戻る