「飯地小学校」の素敵なとりくみ
「飯地小学校」の素敵な取り組みを、少しご紹介。
先日、飯地小学校で持久走大会がありました。
冬場に入り、持久走大会へ向けて、自己タイムを計りながらグランドの周りを走ったり、実際のコースを試走をしたり、一生懸命練習を重ねてきた、子どもたち。
大会当日は、雪がちらつき、肌にふれる空気も冷たい日でしたが、それも気にせず、子どもたちは精一杯の力を出しきり、頑張っている姿に感動を覚えました。
「飯地小学校」では今年度から続いている、とても素敵な取り組みがあります。
それは、飯地小学校の校歌の歌詞の中に、
「心を磨き 身を鍛え 花も実もある 人となり 里の栄えを 援(たす)けまし」
という部分がありますが、
その校歌の「花も実もある人」という部分を、子どもたちにわかりやすいように絵本を取り入れて、小学校の目標としています。
その絵本は、斎藤隆介作、「花咲き山」と、「半日村」。
「花咲き山」は、貧しい家の女の子のあやがでてきますが、妹思いのあやは「祭の晴れ着は自分はいらないから妹のそよに作ってやってくれ」と
自分のことよりも他人のことを考える思いやりの心から、あやが、妹のために我慢をするとひとつ花が咲きます。
その優しさを「あやの花」。
「半日村」にでてくる、一平。
一日の半分しか、太陽の当たらない半日村。稲の出来は悪く、人々の暮らしは貧しく、でもそれを仕方ないこと、生まれた場所が悪かったと諦めてしまう大人たち。
ところが、一平は、その日から毎日毎日、山の石を削って、湖に埋めるという行動にでます。周りの人に無理だといわれても、ひたむきに続ける姿に周りの人間が影響され、知恵を与え、協力していきます。
その一平の根性と、頑張りを「一平の実」。
として、
このことを目標にし、友達の優しい部分、頑張っている部分、を見つけ合って、それを朝の放送で紹介しているそうです。
校長先生も、この朝の放送をきくのを楽しみにしてみえ、
「誰かがやさしいことをしたことや、誰かが頑張っていたことを聞き、それを見つけた子のことを思うと、心が温かくなるのです。
友達とか仲間とか身近にいる人を大切に思う気持ちがあると思うとうれしくなります。」といってみえます。
現在、飯地小学校の児童数は、全校生徒22名(1年生5名、2年生4名、3年生3名、4年生3名、5年生3名、6年生4名)。
少人数ではありますが、異年齢関係なく、小さい子から大きい子まで、まるで兄弟のように仲良く遊んでいる姿に、他の地域の方から、関心されることがあります。
持久走当日も、低学年から順番にスタートから、ゴールまで走っていましたが、
自分たちが走っていないときは、それ以外の他の学年の子を大きな声で「がんばれ~」と一生懸命応援し、自分が走るときは、精一杯の力を出す。
この姿は、まさに「あやの花」と「一平の実」だと心があつくなりました。
私たち大人も、「花も実もある人」になれているのかと、考えさせられます。
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